太陽光で充電する「光蓄電池」の新設計を確立 ―従来... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

【本学研究者情報】 〇学際科学フロンティア研究所 助教 下川航平ウェブサイト 【発表のポイント】 発電と蓄電を一体化した「光蓄電池」(注1)において、従来の課題である電荷再結合(注2)を抑制して約1 ...

スマートフォンは、毎日のように充電器につないで充電します。窓辺に置いておくだけで電池が満タンになるなら、コンセントを探さなくて済みそうです。
東北大学と英国のケンブリッジ大学のチームは、発電と蓄電を1つにまとめた光蓄電池の新しい作り方を発表しました。
これまでと同じように材料を混ぜて作ると、光で生まれる電圧は約0.01Vにとどまりました。混ぜずに層に分けて重ねたところ、約1Vまで上がっています。
では、太陽電池と電池を1つにまとめれば、充電器はいらなくなるのでしょうか。

光で電気を作る部品とためる部品は別々
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光蓄電池の壁は光だけで出せる電圧が足りないこと
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光で生まれた電子と穴は出会うと消えて熱になる
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光蓄電池の電極の作り方の比較図。材料を混ぜる混合型と、材料を層に分けて重ねる積層型を並べ、積層型では光で生まれた電子と穴が別々の出口へ向かう
積層型の電極は光電圧が約1Vに達した
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3種類の電極で光が生む電圧を比べた横棒グラフ。混合型は約0.01V、二機能型は約0.1V、積層型は約1V
今回の充電は外部電源の電圧に光電圧を上乗せする方式
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まとめ
  • 光蓄電池は、太陽電池の発電と蓄電池の蓄電を1つの電池の中でこなす
  • 光で生まれた電子と穴が出会うと消えて熱になり、光電圧が下がる
  • 混ぜた電極は約0.01V、層に分けて重ねた電極は約1Vの光電圧を出した
  • 今回の試験は外部電源の電圧に光電圧を上乗せする方式で、光だけでためたわけではない

積層型の光蓄電池は、光を吸う層の両側に電子と穴それぞれの通り道を置き、2つが出会う前に引き離します。この作りが約1Vを生み、通り道のない混ぜた電極では、光から受け取ったエネルギーの大部分が熱に変わっていました。

この記事の内容と数字は、東北大学が2026年10月14日に出した発表資料によります。共同研究の論文(Nano Letters、2026年10月13日オンライン掲載)は要旨を参照しました。