警察庁が2026年9月に公表した統計によると、同じ年の1〜6月に警察へ報告されたランサムウェアの被害は123件でした。半期ごとの集計を始めた2020年下半期以降で最多です。
ランサムウェアにファイルを使えなくされて工場が止まっても、バックアップから元に戻せば済むはずです。それなのに、バックアップを取っていながら戻せなかった企業や団体が多いのはなぜでしょうか。

ランサムウェアはデータを人質に取る
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バックアップを取っていても多くは戻せなかった
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ランサムウェア被害の回答の図。バックアップから戻せたかを答えた40組織のうち29組織が戻せず、そのうち14組織はバックアップごと暗号化や消去をされていた
犯人は暗号化の前にバックアップを探す
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ランサムウェア攻撃の流れ図。入口から入り込み、広い範囲を操作できる管理者の立場を取り、社内を探し回ってバックアップも探し、データを持ち出してから暗号化する
つながったままのバックアップは一緒に壊されやすい
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スマホの写真の同期はバックアップとは違う
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バックアップを壊させない3つの残し方
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まとめ
  • 警察庁によると2026年1〜6月のランサムウェアの被害報告は123件で、半期として最多
  • 戻せたかどうかを答えた40組織のうち29組織が、バックアップから戻せなかった
  • そのうち14組織は、バックアップごと暗号化や消去をされていた
  • ランサムウェアの犯人は暗号化の前に社内を探し回り、重要な情報とともにバックアップを探す
  • 切り離して保管する、書きかえにくい形にする、時点を分けて残す、の3つが守りになる

3つの残し方は、攻撃の流れの別々の段で写しを守ります。
切り離しは、社内を探し回る段で、写しに手が届かないようにします。書きかえにくい形は、写しが見つかったあとの暗号化や消去に耐えるためのものです。
時点を分けて残すのは、入り込まれた後の写しに汚染の可能性があっても、その前の写しまで戻れるようにするためです。

この記事の数字は、警察庁が2026年9月10日に公表した2026年1〜6月の統計からとりました。資料は「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」です。
守り方は、警察庁の「ランサムウェア被害防止対策」と、IPAの「ランサムウェア被害から学ぶ教訓集」によります。トレンドマイクロの社長の発言は、ロイターの記事(2026年10月19日)で確かめました。