ESA - First light: Hera resolves two asteroids instead of one
The European Space Agency’s Hera spacecraft for planetary defence has resolved its two target asteroids separately for the very first time, revealing the binary…
ヨーロッパの宇宙機関ESAは2026年10月27日、探査機ヘラが2つの小惑星を初めて別々に写したと発表しました。
ヘラの行き先は2つで1組の小惑星で、大きいほうがディディモス、小さいほうがディモルフォスです。
NASAがわざと探査機をぶつけたのは、小さいほうです。
2つは平均で約1.15km離れているのに、なぜ近づく前のヘラには1つの点に見えたのでしょうか。
1画素が写す範囲は遠いほど広くなる

画素って、スマホのカメラの数字に出てくるやつだよね?

画素は、写真を作っている小さな四角のつぶのことだよ。
モザイクタイルの絵のように、1つの画素には1色しか入らないんだ。

へえ、1つのつぶに1色なんだ。

ここからが大事でね。同じカメラでも、遠くを撮るほど1つの画素に入る景色が広くなるんだ。
遠くに並んで立つ2人を撮ると、1つの点になってしまうよね。

遠くの人って、たしかに点みたいになるもんね。

近づくほど、1つの画素に入る景色はせまくなるんだ。
ヘラが2つを分けて写せたのも、近づいたからなんだよ。
ヘラが最初にとらえたのは1画素未満の点

ESAが10月7日に公表した写真では、ヘラはまだ約236,500kmも離れていたんだ。
複数の画像を合わせて、明るさを調べる分析をして、背景の星の中から探し出したんだよ。

星と見分けるだけでも大変そう。

しかも、この2つ合わせても1つの画素より小さかったんだ。
それでも、検出できる明るさはあったんだよ。

1画素より小さいって、実際はどれくらいの大きさなの?

ディディモスの直径は780m、ディモルフォスの直径は151mだよ。
ディモルフォスはディディモスのまわりを回っていて、平均の間隔は1.15kmなんだ。

ディモルフォスの直径はギザの大ピラミッドほどで、ディディモスの直径は世界一高いビルの高さより少し短いくらいだよ。

ピラミッドくらいの小惑星と、高いビルくらいの小惑星が、1km以上離れて回ってるんだね。

ヘラは2回の噴射で速度を落として近づいた

ヘラは10月に、ブレーキのためのエンジン噴射を、1週間あけて2回行ったんだ。
この結果、2つの小惑星に対する速さが、秒速20mまで落ちたよ。

なんでわざわざ速度を落とすの?

ゆっくりにしておくと、距離を少しずつ、細かく調整しながら近づけるからなんだ。
ESAもそう書いているよ。
1,280kmでディモルフォスが分かれて見えた

近づいたヘラは、どこで2つを分けて写せたの?

約1,280kmまで近づいたときだよ。
この1枚では、ディモルフォスがおよそ1画素の大きさで写って、ディディモスからはっきり分かれていたんだ。

遠くの2人が、近づいたら2人に見えるのと同じだね。

NASAがぶつけた小惑星をヘラが調べに行く

ヘラが調べるのは、2022年9月26日にNASAがわざと探査機をぶつけた、小さいほうのディモルフォスなんだ。
探査機は秒速6.1kmでディモルフォスにぶつかって、ディモルフォスがディディモスを回る時間が約33分変わったよ。

ぶつけただけで、軌道ってそんなに変わるんだ。

しかも、事前のシミュレーションの予測より、ずっと大きく変わったんだ。
ESAは、どんな性質がその理由なのかが、まだ分かっていないと書いているよ。

衝突でクレーターができたのか、天体の形ごと変わったのかも、はっきりしないんだ。
正確な質量や中身の作りも、まだ分かっていないよ。

それで、ヘラは何を調べるの?

ヘラは数か月かけて、ぶつかった場所を近くから調べるよ。
靴箱ほどの小型衛星2機を放して、さらに近くからも調べる計画なんだ。

最初の詳細な画像は、11月25日に公開される予定だよ。

ESAはこうも書いているよ。
ぶつけて軌道を変える方法をよく分かった技術にするには、まだ分からないことが残っているんだって。
まとめ
- ESAは2026年10月27日、ヘラが2つの小惑星を初めて別々に写したと発表した
- 約236,500kmでは2つ合わせて1画素より小さく、約1,280kmではディモルフォスがおよそ1画素で写った
- 近づくために、1週間おきの2回の噴射で、2つの小惑星に対する速さを秒速20mまで落とした
- ヘラは数か月かけて衝突地点を調べ、最初の詳細画像は11月25日に公開する予定
カメラの1画素に入る範囲は、遠いと広く、近づくほど狭くなります。
ヘラが2つを分けて写せたのは、約1,280kmまで近づいたからです。

