音楽プレーヤー「Winamp」、Deezer提携で2027年に復活へ - CNET Japan

1990年代に人気を集めたメディアプレーヤー「Winamp」が本格的に刷新される。

音楽ソフト「Winamp」が、音楽配信サービスのDeezerと提携すると発表しました。Winampは、25年以上前に登場した古い音楽ソフトです。驚くことに、そのパソコン版はいまも世界で4,000万人以上に使われています。
Deezerは、SpotifyやApple Musicと同じように、定額で音楽を聴ける配信の会社です。提携の発表は2026年7月29日で、新しいプレーヤーの公開は2027年前半の予定です。では、Deezerと組んだ新しいWinampは、いまの配信アプリと何が違うのでしょうか。

Winampは、なくなったのではなく新しい形で戻ってくる

Winampは、パソコンで音楽を再生するためのソフトです。登場した25年以上前には、何百万人もの人のデジタル音楽の聴き方を変えたと発表資料は振り返っています。見た目を自由に着せ替えられる機能や、音に合わせて模様が動く表示で人気を集めました。その後、音楽の聴き方は定額配信サービスへ大きく移ります。

復活といっても、Winampがなくなっていたわけではありません。公式の発表資料は、パソコン版が「いまも世界で4,000万人以上に活発に使われている」と記しました。Winampが自社の名前で始める有料の定額配信は、始まったあと、このパソコン版でも使えるようになる予定です。

今回の「復活」は、Winampが新しいプレーヤーとして作り直されて、戻ってくるという意味です。25年以上前に聴き方を変えたように、もう一度聴き方を変えたいとWinampは述べています。

レトロな音楽プレーヤーを表示したパソコン画面と、机に置かれた音楽メディア
変わらなかったのは、プレーヤーの考え方

Winampの見立てはこうです。音楽の配信はこの10年で大きく進化しましたが、音楽プレーヤーの考え方そのものはほとんど変わっていない。だからそこを作り直すと、発表資料は書いています。

そのため新しいWinampは、配信だけのアプリにはしません。有料の定額配信に加えて、次のような音源を1つのアプリにまとめます。

まとめる対象中身
定額配信Deezerが持つ世界規模の楽曲カタログ
手元の音楽ファイルパソコンに保存した音源
インターネットラジオネット経由の放送局
ポッドキャスト音声番組
個人のクラウド保存オンライン保存サービスに置いた音源

たとえば、配信で見つけた新曲と、手元に保存しておいた曲と、毎週聞く音声番組があるとします。そのどれもが、1つのアプリの中から選べるようになるということです。Deezerと組むことで、聴きたいものをすべて1か所にまとめる製品づくりに集中できる。Winampの最高経営責任者はそう述べています。

さらに、見た目を細かく変えられる画面や、ほかの人とつながる機能も加えるとしています。つまり違いは、聴く曲の多さではなく、何を1か所に集めるかにありました。

Deezerは技術を貸すが、名前は貸さない

配信の部分を担うのがDeezerです。今回の提携でDeezerが提供するのは、ホワイトレーベルの配信技術と楽曲カタログです。ホワイトレーベルとは、自社の名前を出さずに仕組みだけを相手へ提供するやり方を指します。

つまり利用者が目にするのはWinampという名前だけで、表に出るブランドと実際に仕組みを動かしている会社が別々です。Deezer側も、自社の役割はWinampの構想を支えることだと述べています。

ただし、使えるのは2027年前半から

今回発表されたのは提携であって、製品ではありません。新しいWinampの公開は2027年前半の予定で、料金はまだ公表されていません。詳しい内容は、公開が近づいてから明らかにするとしています。

それでもWinampは、自社の定額サービスが今ある配信とは根本から違う体験になると述べています。作り直す対象には、聴き方だけでなく定額の料金の仕組みも含まれるそうです。

まとめ
  • Winampが、音楽配信のDeezerとの提携を発表した
  • Winampのパソコン版はいまも世界で4,000万人以上が使っている
  • Winampは、配信が進化してもプレーヤーの考え方は変わっていないと見て、そこを作り直す
  • 新しいプレーヤーは定額配信、手元のファイル、ラジオ、ポッドキャスト、クラウド保存を1つにまとめる
  • Deezerは名前を出さず、技術とカタログだけを提供する(ホワイトレーベル)
  • 公開は2027年前半の予定で、料金は未公表

新しいWinampが変えようとしているのは、配信の仕組みではなくプレーヤーの形でした。配信はDeezerの技術に任せ、Winampは手元のファイルやラジオ、ポッドキャストまでを1つにまとめます。

この記事の内容は、Winampの発表(2026年7月29日)によります。