音楽プレーヤー「Winamp」、Deezer提携で2027年に復活へ - CNET Japan

1990年代に人気を集めたメディアプレーヤー「Winamp」が本格的に刷新される。

音楽ソフト「Winamp」が、音楽配信サービスのDeezerと提携すると発表しました。2026年7月29日のことで、新しいプレーヤーの公開は2027年前半の予定です。
発表資料に書かれた数字が驚きで、Winampのパソコン版はいまも世界で4,000万人以上に使われています。では、Deezerと組んだ新しいWinampは、いまの配信アプリと何が違うのでしょうか。

この記事は、Winampが2026年7月29日に公開した公式プレスリリースをもとにしています。

配信の時代になっても、消えなかった

Winampは、パソコンで音楽を再生するためのソフトです。見た目を自由に着せ替えられる機能や、音に合わせて模様が動く表示で人気を集めました。その後、音楽の聴き方は定額配信サービスへ大きく移ります。

それでもWinampは消えていません。公式の発表資料は、パソコン版が「いまも世界で4,000万人以上に活発に使われている」と記しました。新しい定額サービスが始まったあとも、このパソコン版から使えるようにする予定です。

レトロな音楽プレーヤーを表示したパソコン画面と、机に置かれた音楽メディア
変わらなかったのは、プレーヤーの考え方

Winampの見立てはこうです。音楽の配信はこの10年で大きく進化しましたが、音楽プレーヤーの考え方そのものはほとんど変わっていない。だからそこを作り直すと、発表資料は書いています。

そのため新しいWinampは、配信だけのアプリにはしません。有料の定額配信に加えて、次のような音源を1つのプレーヤーにまとめます。

まとめる対象中身
定額配信Deezerが持つ世界規模の楽曲カタログ
手元の音楽ファイルパソコンに保存した音源
インターネットラジオネット経由の放送局
ポッドキャスト音声番組
個人のクラウド保存オンライン保存サービスに置いた音源

さらに、見た目を細かく変えられる画面や、ほかの人とつながる機能も加えるとしています。つまり違いは、聴く曲の多さではなく、何を1か所に集めるかにありました。

Deezerは技術を貸すが、名前は貸さない

配信の部分を担うのがDeezerです。今回の提携でDeezerが提供するのは、ホワイトレーベルの配信技術と楽曲カタログです。ホワイトレーベルとは、自社の名前を出さずに仕組みだけを相手へ提供するやり方を指します。

つまり利用者が目にするのはWinampという名前だけで、表に出るブランドと実際に仕組みを動かしている会社が別々です。Deezer側も、自社の役割はWinampの構想を支えることだと述べています。

ただし、使えるのは2027年前半から

今回発表されたのは提携であって、製品ではありません。新しいWinampの公開は2027年前半の予定で、料金はまだ公表されていません。詳しい内容は、公開が近づいてから明らかにするとしています。

それでもWinampは、自社の定額サービスが今ある配信とは根本から違う体験になると述べています。作り直す対象には、聴き方だけでなく定額の料金の仕組みも含まれるそうです。

まとめ
  • Winampが2026年7月29日、音楽配信のDeezerとの提携を発表した
  • Winampのパソコン版はいまも世界で4,000万人以上が使っている
  • Winampは、配信が進化してもプレーヤーの考え方は変わっていないと見て、そこを作り直す
  • 新しいプレーヤーは定額配信・手元のファイル・ラジオ・ポッドキャスト・クラウド保存の5種類を1つにまとめる
  • Deezerは名前を出さず、技術とカタログだけを提供する(ホワイトレーベル)
  • 公開は2027年前半の予定で、料金は未公表

新しいWinampが変えようとしているのは、配信の仕組みではなくプレーヤーの形でした。配信はDeezerの技術に任せ、Winampは手元のファイルやラジオ、ポッドキャストまでを1つにまとめます。