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OpenStreetが2026年10月5日から、横浜市で「スロモビ」という乗り物の貸し出しを始めます。最高速度は時速6kmで、運転免許は要らず、ヘルメットの着用義務もありません。
要らない理由は、法律が車体の遅さと小ささをまとめて決めているところにありました。

この記事の事実と数値はOpenStreetが2026年9月15日に公開した発表によります。区分の条件は道路交通法施行規則の第1条の4と第1条の5で確かめました。

どの区分に入るのか

スロモビが入るのは「移動用小型車」という区分です。これは令和5年、つまり2023年4月の改正道路交通法で新しくつくられた区分です。ここに入るための条件は、道路交通法施行規則の第1条の4が次の4つに決めています。

項目条件
車体の大きさ長さ120cm・幅70cm・高さ120cm以下
原動機電動機を使う
速さ時速6kmを超える速度を出せない
形歩行者を傷つけるおそれのある鋭い突き出しがない

つまり、決まっているのは速さだけではありません。しかもこの大きさと速さの上限は、同じ規則が電動車椅子に定めている数字と同じです。

法律の上では、歩行者

この4つを満たすので、スロモビは乗り物なのに道路交通法では歩行者として扱われます。だから免許もヘルメットも要求されません。

歩いている人に免許を出させる決まりが無いのと、同じ理屈です。そして走る場所も車道ではなく、歩道と路側帯になりました。

時速6kmは、速めに歩く人とだいたい同じ速さです。OpenStreetもスロモビを、歩く人と同じ道を同じ速さで進める乗り物だと説明しています。

広い歩道を、座って乗る4輪の小型モビリティが、隣を歩く人と同じ速さで進んでいる
条件の枠に合わせて作った車両

スロモビの車両は、OpenStreetが2023年9月に提携した豊田鉄工と、この条件に合わせて共同開発したものです。なお物理的な鍵は無く、電源の入り切りや一時停止は「HELLO CYCLING」のアプリから遠隔で操作します。

区分に年齢制限はない。貸し出しは16歳から

ここには読み分けが要って、移動用小型車という区分そのものには年齢制限がありません。しかし今回の貸し出しは16歳以上が対象でした。

あわせて体重100kg未満という基準も置かれ、資料はこれを安全管理上の理由によるものだと記しています。つまり法律が許す範囲と、スロモビを貸す側が引く線は、同じではありませんでした。

料金は無料で、1回あたり最大12時間まで借りられます。ただし借りたステーションへ返す必要があり、別の場所へは返せません。12時間を超えると、スロモビの回収費用として5,000円(税込)がかかります。

鍵穴のないハンドルと、その横で光る円を表示しているスマートフォン
まとめ
  • OpenStreetが2026年10月5日から、横浜市の3カ所でスロモビの貸し出しを始める
  • 区分は2023年4月の改正道路交通法で新設された「移動用小型車」
  • 条件は時速6km以下、長さ120cm・幅70cm・高さ120cm以下など4つ。電動車椅子と同じ数字の枠に収まる
  • 条件を満たすと、道路交通法では歩行者として扱われる。免許もヘルメットも要らない
  • 車両は豊田鉄工との共同開発で、鍵は無くアプリから遠隔で操作する
  • 区分に年齢制限はないが、貸し出しは16歳以上・体重100kg未満。無料だが12時間を超えると5,000円(税込)
  • スロモビの設置期間は2027年3月31日まで。ずっと置かれるわけではない

スロモビを歩行者の側に置いているのは、時速6kmという遅さと、電動車椅子と同じ枠に収まる小ささの組み合わせでした。どちらかの上限を超えれば、移動用小型車には入りません。