この「カメ型ロボット」はかわいいだけじゃない、サンゴ礁も見守るスグレモノ - CNET Japan
プール掃除ロボットで知られるBeatbotが、泳ぐカメ型ロボットをCES 2026で披露した。
この記事は2026年1月12日に公開し、2026年10月25日に書き直しました。
Beatbotは、ウミガメ型の水中ロボットRoboTurtleを、2026年1月の展示会CESで泳がせました。
前の年のCESでは、動かない試作品でした。
サンゴ礁の邪魔をせずに調べる道具をめざしていますが、海での調査は、まだ始まっていません。
この水中ロボットは、水の中でどう動いて、何を見分けようとしているのでしょうか。
RoboTurtleはカメの形をした調査ロボット

RoboTurtleって、誰が作ってるの?

プール掃除ロボットを作っている、Beatbotという会社よ。

プール掃除の会社が作ってるんだ。意外だな。

Beatbotは2025年の公式ブログで、プール掃除で身につけた専門性を、水の環境を守る課題に生かしたいと伝えているわ。

そのBeatbotが、2026年1月のCESで、ウミガメ型のRoboTurtleを泳がせたのよ。
CESは、新しい機械や技術を、会社が並べて見せる展示会なの。
前の年のCESでは、動かない試作品だったわ。

去年は動かなかったのに、今年は泳いだんだ。

Beatbotの2026年1月の発表文によると、周りを見る2つのカメラと、体を動かす新しい仕組みが加わったの。
狙った物を追いかけたり、一部の手のしぐさに反応したりできるようになったと書いてあるわ。

それなら、もう買えるのかな。

まだよ。2025年の公式ブログは試作の段階で、売り出す時期は決まっていないと伝えていたわ。
RoboTurtleの価格や発売時期は、2026年の発表文にも載っていないの。
ウミガメの泳ぎをまねて作った

Beatbotは、ウミガメの泳ぎをまねた羽ばたく脚で進むと説明しているの。
プロペラで進む機械より生き物の邪魔になりにくい、とも言っているわ。

ただ、Beatbotの資料には、その差を測った実験の結果は載っていなかったわ。

どうやってカメの動きを写したの?

Beatbotの担当者は、CNETの取材に、2か月かけてウミガメを観察したと話したの。
ロボットの関節を作るために、モーションキャプチャをたくさん使ったそうよ。

モーションキャプチャ、名前だけは聞くよ。

体の動きを撮影して、データにする技術よ。映画でも使われるわ。
動きをデータにしておけば、ロボットの関節で再現しやすくなるの。

生き物をまねて作る考え方を、生物模倣と呼ぶわ。
たとえるなら、上手な人の泳ぎを見て、フォームを真似する練習ね。
ただし、本物のカメと同じ性能になるとは限らないの。
カメラとセンサーで周りを見て向きを変える

周りは、どうやって分かるの?

2つのカメラに加えて、機体に積んだセンサーも使うと書いてあるわ。
障害物を避けたり、向きを直したりするのに使うそうよ。

センサーは、ロボットが周りや自分の様子を知るための部品よ。体でいえば、感覚にあたるわ。

手のしぐさに反応するなんて、可愛いな。

CNETの記者がOKの形を見せたら、踊るように動いたと書いているわ。
これは展示会の水槽での話よ。海での様子ではないの。
別のウミガメ型ロボットCrushは前ひれで進む

羽ばたく脚で進むって、どういうこと?

Beatbotの資料には、脚の細かい作りが書かれていないの。

えっ、じゃあ分からないんだ。

そこで、別のチームのウミガメ型ロボットで考えるわ。
MITなどが2026年2月に公開した、審査に出された段階のもので、名前はCrushよ。
Beatbotとは関係ないの。

大きな前ひれが進む力を出して、小さな後ろひれが向きを決める舵の役をするの。
たとえるなら、ボートのオールと舵を、前と後ろで分けているようなものよ。

ひれは、オールみたいに前後に動かすだけだと思ってた。

ただ、Crushのひれは、付け根の3つのモーターで動いて、前後だけでなく、ひねる向きにも動かせるの。

追いかける仕組みは、どうなってるの?

RoboTurtleの仕組みは、発表文には書かれていないの。
別のロボットの論文では、前向きの2台のカメラの映像をつないで、追いたい相手の位置を割り出し、泳ぎの制御に使っているわ。

障害物をよける方は、論文に数字が出ているわ。
Crushは、水族館の水槽で、見つけた障害物45回のうち41回を自動で避けたの。

ほとんど避けられてるんだね。

避けられなかった4回のうち3回は水槽のガラスの壁だった、と論文は書いているわ。
これは、BeatbotのRoboTurtleの結果ではないの。
潜ったあとは水面に出て、通信と充電をする

CNETによると、水深5メートルまで潜れるそうよ。
ただしCESでは、記者が見たのは水面近くを泳ぐところだけだったの。

潜ったあとは、どうするの?

データとGPSの信号を送るために、水面に浮かぶ必要があるそうよ。
記者は、息つぎに浮かぶ本物のウミガメに似ていると書いているわ。

サンゴ礁の調査はこれからの計画

担当者によると、インドネシア近海のサンゴ礁を調べたい団体が、毎年一定の期間、使いたいと望んでいるそうなの。

船が乗り上げた事故で、環境が乱された場所だそうなの。
回復の様子や魚の数を、できるだけ邪魔をしないロボットで見たいのね。

魚の数も数えられるの?

今はまだ、AIに見分け方を学ばせている最中よ。
たとえるなら、写真付きの図鑑を見て、見分ける練習をしている段階ね。
どこまで見分けられるようになるかは、まだ分からないわ。

学習中なんだ。いつごろ使えるようになるのかな。

担当者は、取材した1月の時点で、泳ぎの仕上げにあと1年半、本格的に使えるのは3〜5年後と見ているそうよ。

そんなに先なんだ。

あくまで見積もりで、約束された日程ではないわ。
まとめ
- RoboTurtleは、プール掃除ロボットの会社Beatbotが作る、ウミガメ型の水中ロボット
- 2026年1月の発表で、周りを見る認識システムと、体を動かす新しい仕組みが加わった
- 水深5メートルまで潜れるが、データの送信と充電のため水面に浮かぶ必要がある
- サンゴ礁の調査は計画で、AIは学習中。本格的な運用は3〜5年後の見積もり
RoboTurtleの動きの核は、カメラとセンサーで周りをつかみ、泳ぐ向きを直すことです。
ただし、海での調査はまだ始まっていません。
次の確かめどころは、水槽の外で、実際のサンゴ礁を泳いだ記録が出てくるかどうかです。
この記事の内容は、Beatbotの2026年1月5日の発表文、2025年の公式ブログ、CNETの取材記事によります。
別のウミガメ型ロボットの説明の出典は、審査に出された段階のMITなどのチームの論文です。


