NASA Says Mars Rover Discovered Potential Biosignature Last Year - NASA
A sample collected by NASA’s Perseverance Mars rover from an ancient dry riverbed in Jezero Crater could preserve evidence of ancient microbial life. Taken
この記事は2025年9月13日に公開し、2026年10月29日に書き直しました。
岩から抜いた芯に、生命の痕跡の可能性があると、NASAは2025年9月10日に伝えました。
ただし、生き物がいたと決まったわけではなく、NASAのチームの論文は、決め手は地球の研究室での分析だとしています。
その芯は、火星探査車パーサビアランスの中にあり、持ち帰る予定は、いま予算で支えられていません。
「生命の痕跡の可能性」とは何で、芯はこのあとどうなるのでしょうか。
パーサビアランスは火星の昔の湖を調べている

パーサビアランスって、何をする探査車なの?

NASAの火星探査車で、2021年2月に、火星の大きなくぼ地ジェゼロクレーターへ降りたんだ。
昔の小さな生き物の跡を探しながら、岩の芯を集めているよ。

そこは35億年より前に、川が流れ込んで湖ができたと、NASAは伝えているんだ。
湖の底の泥に、小さな生き物の跡が残っているかもしれない。

泥に跡が残るなんて、意外だな。

砂より細かい粒でできた泥は、昔の小さな生き物の跡をよく守るんだ。
パーサビアランスが調べた岩も、そんな泥が固まったものだったよ。
2024年7月に斑点のある岩が見つかった

2024年7月、パーサビアランスはかつて川が流れていた谷で、Cheyava Fallsという岩に出会ったんだ。
矢じりの形で、表面にヒョウ柄のような斑点があったよ。

ヒョウ柄の岩なんて、本当にあるんだね。

その斑点を、アームの先にある2つの装置で調べたんだ。
PIXLはX線で元素を調べ、SHERLOCはレーザーを当てて有機物を探すよ。

有機物って何?

有機物は、炭素を含む物質のことだよ。
生き物の体の材料にもなるから、手がかりになるんだ。
この岩の泥には、硫黄とリンも多く含まれていたよ。
斑点には鉄を含む2つの鉱物がありそう

パーサビアランスが斑点を拡大すると、鉄を含む2つの鉱物とみられる物質が見つかったんだ。
ビビアナイトとグレイジャイトで、論文は、おそらくこの2つだと書いているよ。

その2つの鉱物に、何か意味があるの?

地球では、1つは泥の中や、腐っていく有機物のまわりでよく見つかるんだ。
もう1つは、ある種の微生物がつくることがあるよ。

2つとも、泥と有機物のあいだの化学反応でできたように見えるんだ。
微生物は、この種の反応でエネルギーを得て、育つことがあるよ。
生き物がいなくても同じ鉱物はできる

じゃあ、生き物がいた証拠なんだね。

そこまでは言えないんだ。
たとえるなら、雪の上のくぼみが、動物の足あとなのか、風や雪解けでできた穴なのか、形だけでは決めきれない状態だよ。

この2つの鉱物は、長く続く高い温度、酸性の環境、有機物との結びつきでも、生き物なしでできるんだ。
この岩には、高い温度や酸性の環境にあった証拠は見つからなかったよ。
ただ、有機物が低い温度で同じ反応を進められたかは、確かめられていないんだ。

だからNASAは「生命の痕跡の可能性」と呼んでいるんだ。
生き物が関わったかもしれないけれど、結論にはもっとデータや研究が必要なもの、という意味だよ。

ミッションの責任科学者のKatie Stack Morgan氏は、大きな主張には特別に強い証拠が要ると話しているよ。
生き物なしの説明は起こりにくくなったが、除外はできないとも言っているんだ。

科学者も、まだ決めていないんだね。

ストーニーブルック大学のHurowitz氏たちの研究が、科学誌Natureに載ったんだ。
2025年9月10日のことで、専門家の審査を通っているよ。
NASAの発表も、その日に出されたんだ。

NASAの約70秒の公式動画だよ。
2024年8月の公開で、今回の発見ではなく、この言葉の意味を一般向けに説明しているんだ。

注目の岩の芯はいまも探査車の中にある

その岩の芯は、もう持ち帰られたの?

まだ火星にあるよ。
名前はSapphire Canyonで、Cheyava Fallsの岩から抜いた芯だよ。
パーサビアランスが2024年7月21日に、管に封じたんだ。

NASAの一覧では25番の試料で、2026年10月29日時点ではいまも探査車の中にあるよ。

まだ火星にあるんだ。

パーサビアランスは、岩の芯を集めて保管する役なんだ。
持ち帰る役は、あとから来る別の探査機の予定だったよ。

天体の岩や砂を地球へ持ち帰ることを、サンプルリターンと呼ぶんだ。
NASAと欧州宇宙機関が考えていたのが、火星サンプルリターンだよ。

でも、2026年度の予算で、その予定は支えられなくなったんだ。
NASAの2026年度の予算要求の補足資料は、いまの案では費用がまかなえないとしているよ。
そのうえで、この取り組みを終える方針を書いていたんだ。
この方針は、9月の発表より前から、その資料に載っていたんだ。

いまの案では費用がまかなえなかったのか。

アメリカ議会も同じ方向だったんだ。
2026年1月23日に成立した予算法の説明文は、既存の火星サンプルリターンを支えないと書いたよ。

あの岩の芯は、これからどうなるの?

NASAは、将来の火星探査で試料を返すことを見込んでいるよ。
ただ、その探査機を決めた資料は、2026年10月29日までに見つからなかったんだ。

論文は、持ち帰って調べることが、斑点の成り立ちを知る最良の機会になると書いているよ。

まとめ
- NASAは2025年9月10日、生き物が関わったかもしれない物質や構造が見つかったと伝えた
- 斑点には、鉄を含む2つの鉱物とみられる物質と有機物があり、生き物なしでも説明できる余地が残っている
- NASAのチームは、決め手を持ち帰った岩の分析に置いている
- 岩の芯はいま探査車の中にある。NASAは将来の火星探査で試料を返すことを見込むが、その探査機を決めた資料は見つからなかった
パーサビアランスは、生き物がいたかを決める材料を、岩の芯に封じて集めました。
次の確かめどころは、取りに行く探査機がNASAの資料に載るかどうかです。
この記事は、NASAの2025年9月10日の発表と、Natureの論文をもとにしています。
NASAの岩の芯の一覧、ミッションページ、火星サンプルリターンのページも出典です。
予算の見直しは、NASAの2026年度予算要求の補足資料が出典です。
下院が公開した2026年度予算法の説明文にもよります。
法律の本文はこちらですが、火星の記述は説明文にあります。


