DSEI Japan 2025 に「AirKamuy 150」を出展しました|AirKamuy
2025年5月に開催された日本最大の防衛・安全保障総合展示会「DSEI Japan 2025(@幕張メッセ)」にて、弊社
この記事は2025年7月14日に公開し、2026年11月7日に書き直しました。
段ボールを主な材料にした無人機「エアカムイ150」を、名古屋市のスタートアップ企業エアカムイが作っています。
2025年5月に当時の防衛大臣が手に取り、10月には海上自衛隊の訓練に社名入りの無人機が現れました。
紙の無人機はなぜ飛べて、自衛隊では何のために使われているのでしょうか。
エアカムイ150は翼で浮くので長く速く飛べると伝えられている

段ボールで飛行機を作るなんて、紙飛行機の大きいやつってこと?

浮くしくみは紙飛行機に近いわ。固定翼と呼ばれる、翼のある無人機なの。
前へ進むと、翼に風が当たって浮くのよ。

エアカムイの技術の説明ページによると、回る羽で浮くマルチコプターは、飛べる時間が最大で20〜30分ほどのものが多いの。
翼で浮く無人機は効率がよくて、長い時間飛べるわ。

てっきりドローンって、みんな羽が何枚も回って浮くものだと思ってた。

そういうドローンが身近だものね。
エアカムイ150は、手で投げて飛ばす固定翼なの。

2025年7月の乗りものニュースは、重さを4kgほどと書いて、展示会のパンフレットの内容も伝えているわ。
飛べる時間は1〜2時間半、距離は約150km、速さは時速45〜120kmよ。
同じ大きさで垂直に離陸できるマルチコプターは時速30km程度と書かれていて、速さはこちらが上とされているわ。

へえ、紙なのにそんなに飛ぶんだ。

ただ、公式サイトにエアカムイ150の性能表はないの。
この性能は、パンフレットを記者が書き写したものよ。
エアカムイ150を紙で作る理由は安さと組み立ての速さ

エアカムイが段ボールを選んだ理由を、日刊工業新聞は2024年10月に伝えているわ。
機体の名前は出ていないけれど、固定翼で荷物は1.5kgまでと、150と合っているの。
使う前は板状に重ねて運べて、工具なしで1機5分以内に組み立てられるそうよ。

5分で組み立てられるなら、たくさん作れそうだね。

会社は、1,000機以上作る前提で、値段を約10万円に抑えられると見込んでいたの。
ただ、これは商品になる前の見込みよ。

じゃあ、いまは10万円で売ってるの?

2025年11月と2026年3月の乗りものニュースには、1機30万円ほどと書かれているわ。
ただ、エアカムイのホームページに値段は載っていないの。

2025年7月の乗りものニュースには、エアカムイの説明も載っているの。
同じ大きさの既存のドローンの、10分の1のコストで作れるそうよ。

紙だと、雨に濡れたらだめになりそうだけど。

日刊工業新聞には、表面に処理をすれば、水に耐える性能を持たせられると書かれているわ。
レーダーなどで発見されにくいことも、紙製の特徴として書いているのよ。

エアカムイの無人機で報じられた使い道は訓練の標的

エアカムイの人は、開発の目的を聞かれて「自爆用です」と答えたそうよ。
2025年7月の記事に書かれているの。
ただ、エアカムイが2025年5月の防衛の展示会について書いた報告は、「自爆ドローンとしての活用可能性」という言い方なの。
訓練用の標的、偵察、輸送の用途と並べてあるわ。

えっ、エアカムイ150は本当に自爆に使われているの?

実際に使われたと報じられているのは、訓練の標的のほうよ。
2025年10月に洋上でドローン対処訓練があって、海上自衛隊が11月6日に、その様子を公式Xで公開したの。
護衛艦「はぐろ」「ありあけ」が参加して、標的の無人機を小銃で撃ち落としたわ。

その標的は、手で投げて飛ばす白い無人機で、フチがテープで止めてあったの。
側面にはAirKamuyの文字が見えたと、記者が伝えているわ。
ホームページに載っていない無人機で、エアカムイ150そのものかは、書き手も断定していないの。
標的用に作った別のモデルかもしれない、とも書いているわ。

撃って落とす的の役なんだ。

壊れてもいい標的なら、安いほうが向くわ。
書き手は、破損や破壊が多い射撃訓練では、安さが大きな利点になると書いているの。

2026年4月27日には、小泉防衛大臣がエアカムイの人たちと意見を交わして、自分のXに投稿したわ。
「海上自衛隊では既に標的として活用しています」と書いたと、報道が伝えているの。

じゃあ、自衛隊が買って使ってるってこと?

標的として使われているところまでは報じられているわ。
2026年3月には、護衛艦で「試験的に使われた」と書かれているの。
防衛装備庁が買った資料や、たくさん作り始めた資料は、今回の調べでは見つからなかったの。
エアカムイ150の新型は形を単純にして作りやすくした

2026年2月にシンガポールで開かれたエアショーに、エアカムイは新型モデルを出展したの。
全長は約1m、荷物は約1.5kg、飛べる距離は約80km、飛行時間は約1時間だと、2026年3月の記事が伝えているわ。
2025年7月には、記者が実機の全長を約1.7mと書いているわ。

2025年版と、ずいぶん違うね。同じ名前なのに別の無人機なの?

新型モデルだと報じられているわ。
「150」という名前の意味は、見つかった資料には書かれていなかったの。
だから数字は、いつの、どの資料のものかを見る必要があるのよ。

形も変わっていたの。
これまでは、胴体と垂直尾翼が左右の2つに分かれた形だったけれど、新型は一般の飛行機と同じ、尾翼が1つの形になったわ。

紙なのに、そんなに形を変えられるの?

担当者は、一番の理由は単純にして作りやすくするためだと話しているの。
段ボールだから、こういう改良も簡単に、素早くできるそうよ。

まとめ
- エアカムイ150は、翼で浮く固定翼の無人機を、段ボールで作る設計
- 段ボールの利点は、板状に重ねて運べて、工具なしで5分以内に組み立てられること。設計の変更も速いと、会社の担当者は話している
- エアカムイの無人機で報じられた使い道は、海上自衛隊の訓練の標的。防衛大臣も2026年4月に「既に標的として活用」と述べた
- 性能の数字は報道が伝えたもので、2025年版と2026年の新型で違う。採用契約や量産の資料は見つからなかった
エアカムイ150の設計の肝は、翼で浮く固定翼の機体を段ボールで作るところです。
段ボールの利点は、板の形で重ねて運べて、現場では工具なしで5分以内に組み立てられることです。
改良も簡単に素早くできると、会社の担当者は話しています。
この記事は、エアカムイの展示会の報告と資金調達の発表をもとにしています。
製品ページと技術の説明も出典です。
日刊工業新聞の2024年10月の報道にもよります。
性能の数字と訓練の様子は、乗りものニュースの2025年7月、11月、同じく11月、2026年3月、4月の報道によります。

