大規模マンションでの新たなラストマイルモデルの構築に向け、自動配送ロボットを活用した実証を8月22日(金)から開始マンション居住者のさらなる受け取り利便性の向上を実現し、ドライバーの業務負荷軽減に寄与 | ヤマトホールディングス株式会社
ヤマトグループの持株会社,ヤマトホールディングスのウェブサイト。「ニュースリリース」の「大規模マンションでの新たなラストマイルモデルの構築に向け、自動配送ロボットを活用した実証を8月22日(金)から開始マンション居住者のさらなる受け取り利便性の向上を実現し、ドライバーの業務負荷軽減に寄与」についてご紹介します。
もしロボットが自動でエレベーターを使い、玄関先まで荷物を届けてくれるとしたらどう思いますか。
ヤマト運輸と韓国のWATT社は、その未来を実現するために、大規模マンションを舞台に自動配送ロボットの実証実験を始めました。物流業界が抱える人手不足や再配達の問題を、技術で解決しようとしています。これからの配送がどう変わっていくのか、一緒に見てみましょう。
自動配送ロボットの仕組み
自動配送ロボットは、スマート宅配ボックス「W-Station」と連携して動きます。宅配ボックスに入れられた荷物の送り状を読み取り、ロボットが届け先を判断します。居住者は通知メールを通じて受け取り方法や時間を指定できます。
ロボットはアームでオートロックを解錠し、エレベーターを操作して目的のフロアへ移動し、住戸の玄関先まで荷物を運びます。希望すれば置き配や対面受け取りも可能です。
実証実験の場所
実験は千葉県浦安市「プラウド新浦安パームコート」(550戸)で2025年8月22日から9月24日まで行われています。さらに東京都品川区「プラウドタワー目黒MARC」(301戸)では10月23日から12月10日まで実施されます。
対象は事前に登録した住民で、夜間や早朝にも荷物を受け取れる新しい生活スタイルを体験できます。
技術の進化
このロボットにはAIやセンサー技術が搭載されています。障害物を避けて安全に移動でき、宅配ボックスやオートロック、エレベーターとの連携を自動で行います。従来の配送ロボットよりも高度な機能を備え、マンションという複雑な環境でも正確に動作します。
他の企業の取り組み
日本国内でもさまざまなロボット配送の取り組みが進んでいます。
楽天は「無人配送」サービスをマンションや公道で実験中です。パナソニックは遠隔操作で複数のロボットを同時に動かす実証を行いました。京セラは雪道に対応できるロボットを北海道でテストしています。
海外でもAmazonの「Scout」や中国の大学内ロボットが稼働しています。また、ドローン配送は島や過疎地を中心に拡大しています。
物流の課題とロボットの役割
近年、大規模マンションの増加により配送量が急増しています。再配達の割合が高まり、ドライバーの負担も増えています。自動配送ロボットは24時間対応できるため、人手不足や再配達の解消に期待されています。
ヤマト運輸を含む各社は2026年の本格導入を目指して実証を広げています。

まとめ
- 自動配送ロボットはオートロックやエレベーターを使い玄関先まで届ける
- 実証実験は千葉と東京の大規模マンションで実施中
- AIやセンサーで安全かつ正確に配送が可能
- 楽天やパナソニック、京セラなどもロボット配送を研究中
- 海外ではAmazonや中国の大学でも実用化が進行
- 人手不足や再配達問題にロボットが有効な解決策になる
自動配送ロボットは、便利さだけでなく物流の仕組みや経済活動全体に影響を与えます。再配達が減れば配送コストが下がり、働き方も多様になります。
もし自分が新しい物流サービスを考えるなら、どんな仕組みを作りますか。例えばロボットとドローンを組み合わせた配送や、地域ごとの専用システムも考えられます。未来の物流を自分のアイデアで形にしてみませんか。
