近視の進行を抑える国内初の目薬 製造販売を正式に承認 厚生労働省 | NHK | 医療・健康

【NHK】近視の進行を抑える国内で初めての目薬について、厚生労働省は27日、製造販売を正式に承認し、今後、身近な医療機関でも処方さ…

最近、子どもの近視が増えているのをご存じですか?スマホやタブレットの使いすぎで目が悪くなる子が多い中、国内初の近視を防ぐ目薬が登場しました。この新しい薬がどんな効果を持つのか、また日常生活でどのように目を守ればよいのか、一緒に学んでみましょう。

新しい目薬「アトロピン硫酸塩水和物」の特徴

大阪の「参天製薬」が開発した目薬「アトロピン硫酸塩水和物」は、近視の進行を抑える効果があると確認されています。この目薬は、軽度から中等度の近視の子どもを対象に行われた治験で、目薬を使ったグループの方が近視の進み方が遅く、目が伸びるのも抑えられた結果が出ました。

これまで海外の目薬を個人輸入して使うしかなかった日本で、この目薬が認められたことで、全国の眼科で手軽に利用できるようになると期待されています。

どんなこどもにおすすめ?

この目薬は、特に近視が進みやすい5歳から15歳の子どもに向いています。目がすでに強度の近視になっている場合や、大人には効果が期待しにくいとされています。

また、目薬だけでなく、日常生活での工夫も重要です。例えば、“近くを見続けない”ことや“外で遊ぶ時間を増やす”ことで、目にかかる負担を軽減できます。

なぜ近視の子どもが増えているの?

1. スマホやタブレットの使いすぎ
スマホやタブレットを長時間近くで見ることで、目が遠くを見る力を失いやすくなります。

2. 外遊びの減少
屋外で太陽光を浴びる時間が減ると、目の健康に悪影響が出ることがあります。特に都市部では外遊びが少ない子どもが増えています。

3. 勉強や読書の時間が増加
机に向かって本を読んだり勉強したりする時間が長いと、目が疲れて近視が進みやすくなります。

4. 遺伝的要因
親が近視の場合、子どもも近視になりやすいことが研究でわかっています。遺伝と生活環境が影響しています。

この目薬の費用について

この目薬は健康保険が適用されないため、費用は全額自己負担となります。しかし、薬が手に入りやすくなることで、治療を始める人が増えることが期待されています。

まとめ
  • 国内初の近視を防ぐ目薬「アトロピン硫酸塩水和物」が登場。
  • 5–15歳の軽度から中等度の近視の子どもが対象。
  • 健康保険の適用外なので費用は自己負担。
  • スマホの使いすぎや外遊び不足が近視増加の主な原因。

この目薬は近視を防ぐ大きな進歩ですが、普段の生活でも目を守る方法を取り入れましょう。

  • スマホを使う時間を制限する:1時間使ったら10分休むルールを作る。
  • 外遊びを増やす:1日1時間は外で遊ぶ時間を確保。
  • 遠くを見る習慣をつける:読書や勉強の合間に窓の外を見る。

親子で目の健康について話し合い、これらの習慣を実践してみましょう。あなたなら、どの方法から始めますか?