任天堂がゲームの海賊版を販売するユーザーの身元を特定した方法が話題に、Redditへの投稿と公式修理サービスの利用で足がつく - GIGAZINE
2024年6月、任天堂はNintendo Switch向けゲームの海賊版を販売することで著作権を侵害したとして、ジェームズ・ウィリアムズ氏を訴えました。この訴訟で、任天堂がどのようにしてウィリアムズ氏の身元を特定したのかが、裁判所提出書類から明らかになっています。
任天堂がどうやってゲームの海賊版を売っていた人を見つけたか、ということが話題になっています。
実は、任天堂はインターネットの情報と自社の修理データをうまく組み合わせて、その人を特定しました。任天堂が行った調査の方法とその結果について見てみましょう。
任天堂の調査方法
まず、任天堂が注目したのは、「Reddit」というオンライン掲示板で「archbox」という名前で活動していた人でした。このユーザーは海賊版ゲームのコミュニティでたくさんの情報を共有していたため、任天堂はこの人物を怪しいと考えました。また、このユーザーが「ミッドウェスタン大学には良い検眼クリニックがある」と書いていたことから、この人物がアリゾナ州にあるミッドウェスタン大学に通っている可能性があると推測しました。
次に、任天堂は「ジェームズ・ウィリアムズ」という名前の人物のメールアドレスを特定し、自社の修理データと照らし合わせました。その結果、ウィリアムズさんが任天堂の修理サービスを利用していたことが確認され、彼の住所がアリゾナ州フェニックス近郊であることも分かりました。この情報を基に、任天堂はウィリアムズさんと「archbox」が同一人物であると特定しました。
法的措置とその結果
任天堂はウィリアムズさんに対して「停止命令書」という書類を送り、違法行為をやめるように求めました。ウィリアムズさんはこの書類に署名し、協力することを約束しましたが、自分の行動が任天堂の知的財産を侵害しているということは認めませんでした。
こうして、任天堂はインターネット上の情報と自社のデータを使って違法行為を行っていた人物を見つけ出し、法的な手続きを成功させました。
まとめ
- 任天堂はインターネット上の情報と自社の修理データを使って、海賊版ゲームを販売していた人物を特定しました。
- この調査によって、違法行為を行っていた人物に対して法的措置を取ることができました。
- 企業は自社のデータと公開されている情報を活用して、知的財産を守るために取り組んでいます。
このことは、企業がどのようにして自分たちの知的財産を守っているのかを知る良い例です。任天堂は自社のデータとインターネットの情報を使って違法行為を見つけました。このことを通じて、インターネット上での行動がどのように追跡されるかについて考えるきっかけになります。
みんなも、ネットでの行動には責任を持ち、法律やルールを守ることが大切です。例えば、自分で作ったものをシェアするときも、他の人の作品を勝手に使わないように気をつけましょう。