タオルを畳むロボットの動画公開、人間とどちらが速いか試した結果 - CNET Japan

人型ロボット「Figure 02」がタオルを畳む最新のデモ映像が公開されたので、筆者もこれに関する動画を制作した。ぜひ見てほしい。

近年、人工知能(AI)を搭載した人型ロボットが生活の中で活躍し始めています。洗濯や整理整頓など、毎日の家事をロボットがサポートする時代が近づいています。例えば、アメリカで開発された「Figure 02」というロボットは、タオルを畳むデモ動画が話題となっています。しかし、人間と比べてどれほど速く正確にできるのでしょうか?

AIを活用した家庭用ロボットが続々と登場し、掃除や洗濯といった家事をサポートする時代が始まっています。「ロボットは本当に人の代わりになるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
最新のAIロボットの進化や市場の広がりを紹介します。

家庭用AIロボットの進化

Figure 02—タオル畳みロボット
アメリカのFigure.AI社が発表した「Figure 02」が話題です。この人型ロボットはAIを使い、タオルを1枚22秒で畳むことができます。人間の方が速い場合もありますが、ロボットは安定して正確に作業できる点が強みです。
また、洗濯機に服を入れる動作にも対応しており、汎用性の高さが注目されています。

家庭用ロボット市場の広がり

家庭用ロボットは世界各地で導入が進んでいます。主な製品と特徴は以下の通りです。

ロボット名特徴・用途
Figure 02(Figure.AI)タオル畳み・洗濯機操作
Neo Gamma(1X社)洗濯物運び/数百世帯で試験導入
HL Human(Highlanders)東大発、人型作業ロボット
BOCCO emo(ユカイ工学)音声メッセージで見守り
LOVOT(ラボット)癒し・ペット型
Roomba j7+(iRobot)自動掃除・障害物回避
Astro(Amazon)家電連携・見守り
Ballie(Samsung)スマートホーム操作
aibo(ソニー)犬型ペットロボット

AIやセンサーの進化により、掃除・洗濯だけでなく、見守りや会話といったコミュニケーションにも対応するロボットが増えています。これにより家庭生活はより便利で安全になっています。

Figure.AI社とは

Figure.AIは2022年に米国で設立された企業です。創業者はブレット・アドコック氏で、人型ロボット「Figure 01」「Figure 02」を開発しました。同社のロボットは家庭だけでなく、工場や物流現場でも利用されています。
投資にはOpenAI、マイクロソフト、NVIDIAといった大手企業が参加しており、2024年には企業価値が約4,000億円に達しました。

関連ニュース:多様化する家庭用ロボット

家庭用ロボットの分野では、TeslaやBoston Dynamicsも新製品を開発中です。掃除や健康管理、見守り、ペット型の癒しなど、多様な分野でAIロボットの活用が広がっています。特に高齢化が進む社会では、見守りや介護サポートとしての需要が増えると予測されています。

まとめ
  • Figure 02はタオル畳みや洗濯機操作をAIで実現
  • 世界で家庭用ロボットの導入が拡大中
  • 掃除・洗濯・見守り・癒しなど多様な用途が登場
  • Figure.AIは大手企業の支援を受け業界をリード

家庭用AIロボットは家事を効率化し、時間の使い方を大きく変える可能性があります。例えば、家事の一部をロボットに任せることで学習や趣味に使える時間が増えます。また、AIロボット市場の拡大は新しいビジネスチャンスや雇用を生み出すことにもつながります。
みなさんは「自分ならどんなロボットを作りたいか」「AIが生活をどう変えるか」を考えてみてください。将来の働き方やビジネスのあり方を探るヒントになるでしょう。