285億円調達のオイシイファーム、自動収穫ロボ最大手の米企業を「戦略的買収」…「トランプ関税」はむしろ植物工場の追い風 | Business Insider Japan
アメリカで高級イチゴを生産・販売する植物工場最大手の日本人スタートアップ、オイシイファームが、初のM&Aを実施しました。これにより、生産コストの多くを占める収穫人件費を50%削減。植物工場界のイノベーションをさらに加速させます。
みなさんは「植物工場」って知っていますか?天気や季節に左右されず、一年中おいしい野菜や果物を育てられる新しい農業のかたちです。
最近、日本の企業「オイシイファーム」がアメリカのロボット企業を買収し、植物工場の技術に大きな進化がありました。この変化は、わたしたちの食生活や環境にどんな影響を与えるのでしょうか?未来の農業のすがたを、一緒にのぞいてみましょう。
植物工場とは?
植物工場は、室内でLEDの光や空調を使って野菜や果物を育てるしくみです。天候や季節に関係なく栽培できるため、安定して食料を生産できます。
- LEDで植物に合った光をあてる
- 温度や湿度、二酸化炭素をコントロール
- AIとロボットで作業を自動化
- ハチを使って自然に受粉
これにより、年中同じ品質の野菜や果物が育てられます。
自動収穫ロボットで効率アップ
オイシイファームは、アメリカの「トルトゥーガ・アグテック」という会社を買収しました。この会社は、自動でイチゴを収穫できるロボットを開発しています。
- 完熟した実だけを見分けて収穫
- 他の実を傷つけずに優しく収穫
- 蓄積されたデータでどんどん進化
オイシイファームは、2025年末までに収穫作業の人件費を50%以上減らすことを目指しています。

植物工場のメリットとは?
- 農薬をほとんど使わないので安全
- 水の使用量が少なく、環境にやさしい
- 高糖度のイチゴなど高品質な作物が育てられる
- 廃工場などを活用して農地を広げられる
都市の中でも農業ができる未来が近づいています。
技術と人材で未来を切り開く
買収した企業には、MITやハーバード大学院出身のエンジニアが多数在籍しています。オイシイファームは2025年に「オープンイノベーションセンター」を設立し、研究開発をさらに進める予定です。
新しい技術と人材の力で、農業がもっとスマートに、そして持続可能になります。
2024年には、国内のほかの企業もロボットを使った農業の研究を進めています。日本各地で植物工場やスマート農業の導入が増えています。

まとめ
- 植物工場は一年中安定して作物を育てられる新しい農業
- オイシイファームはロボット技術で効率アップを実現
- 安全で環境にやさしい食料生産が可能に
- 都市の中でも農業ができる未来が見えてきた
未来の農業は、技術と知恵のかたまりです。自分の身の回りの野菜がどこで、どんなふうに作られているか、気になったことはありませんか?野菜づくりや食べ物の未来について、家族や友達と話してみると、新しい発見があるかもしれません。