「国宝 松本城天守 プロジェクションマッピング」が17万人以上の来場者を記録 第3期の公式記録映像を公開 - ロボスタ
シェア 7 ツイート 0 はてブ 1 一旗がエプソン販売、セイコーエプソンと共同でプロデュース・制作し、2024年12月14日~2025年2月16日まで長野県松本市の松本城公演で開催された「国宝 松本城天守 プロジェクシ […]
長野県松本市の国宝・松本城で開催された「国宝 松本城天守 プロジェクションマッピング 2024-2025」は、多くの観光客を魅了しました。2024年12月から2025年2月までの開催期間中、最新の映像技術を活用し、松本城の歴史とデジタルアートが融合。結果として、過去最多となる17万人以上が訪れ、冬の松本が光と色彩で彩られました。
このイベントでは、どのような技術が使われ、どのように歴史ある建造物と最先端テクノロジーが融合したのでしょうか?
プロジェクションマッピングの最前線
松本城は現存する国宝5天守のひとつで、日本最古の五重六階の天守を持つ歴史的建造物です。この城全体に最新のプロジェクター技術を駆使して映像を投影することで、幻想的な空間を作り上げました。
使用されたのは、エプソン製の高輝度プロジェクター10台。特に天守閣部分には6台が設置され、合計12万ルーメンという圧倒的な明るさで投影を実現しました。この明るさは一般家庭用プロジェクターの100倍以上に相当します。
さらに、遠隔監視システム「Epson Projector Management Connected」も導入。これにより、技術者が常駐することなく、安定した運営が可能になりました。
期間ごとに変わる映像テーマ
このイベントでは、3つの異なるテーマで期間ごとに映像が変わりました。
- 第一期「躍動する歴史絵巻」(2024年12月14日〜2025年1月8日)
- 第二期「光で彩る伝統文化」(2025年1月9日〜1月29日)
- 第三期「春、咲き誇る花々」(2025年1月30日〜2月16日)
これらの映像には、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵、松本城を築いた石川数正の屏風絵、松本てまりや深山織などの伝統工芸、北アルプスの花々などが使用されました。観客は、約9分間のショーを3分間の休憩を挟んで楽しむことができました。
水面に映る幻想的な光のアート
松本城の周囲に広がる水堀が、このイベントをさらに特別なものにしました。プロジェクションマッピングの光が水面に反射し、まるで空中に浮かぶような幻想的な景色を演出。冬の澄んだ空気の中、城とその映像が美しく映え、多くの観光客がその魅力に引き込まれました。
進化するプロジェクションマッピング技術
近年、プロジェクションマッピング技術は急速に進化しており、静止した建物への投影にとどまらず、動く対象物へのリアルタイム投影や医療分野への応用も進んでいます。
ダイナミックプロジェクションマッピング
ダイナミックプロジェクションマッピングとは、動く対象物に映像をリアルタイムで投影する技術です。この技術は、ファッション、医療、エンターテインメントなどさまざまな分野で活用されています。
例えば、ファッションショーではモデルの衣装に映像を投影し、演出効果を高める試みが行われています。また、医療分野では、手術中のナビゲーションとして患者の体に手術ガイドを投影することで、医師のサポートに活用されています。

まとめ
- 松本城のプロジェクションマッピングイベントは17万人以上を動員する大成功を収めた
- エプソン製の高輝度プロジェクターを活用し、圧倒的な光量で幻想的な映像を投影
- 3つの異なるテーマで期間ごとに映像を変え、伝統文化や浮世絵をデジタル技術と融合
- 水面に映る光の反射が、幻想的な雰囲気をさらに強調
- 最新のプロジェクションマッピング技術は、医療やファッション業界にも応用されている
今回の松本城でのプロジェクションマッピングは、最新技術と伝統文化が融合することで新たな価値を生み出す好例でした。観光業の活性化にもつながり、多くの人々に文化遺産の新たな魅力を伝えました。
今後、私たちの身の回りでも、こうした最先端技術がどのように活用されるでしょうか?例えば、VRやAR技術を駆使して、歴史的建造物をより深く体験できるコンテンツが増える可能性もあります。また、都市の景観デザインや教育現場でも、プロジェクション技術の応用が広がるかもしれません。
皆さんも、自分の街や学校に最先端技術を取り入れるアイデアを考えてみませんか?テクノロジーの進化が、私たちの文化や暮らしをどのように変えていくのか、一緒に考えていきましょう!