KDDI、スターリンク衛星とスマホの直接通信 年内にベータ提供開始--来春本格展開 - CNET Japan
KDDIは12月25日、Starlink(スターリンク)衛星とauスマートフォンの直接通信サービスを2025年春ごろから本格提供すると発表した。これに先駆けて、一部の人を対象にしたベータ版サービスを年内に開始する。
「スマートフォンが圏外でも通信ができるとしたら?」
KDDIがStarlink衛星と協力して展開する新しい通信サービスは、災害時や離島、山間部でも使える画期的な技術です。このサービスは、通信環境が整っていない地域に新たな可能性をもたらします。
衛星で直接通信とは?
Starlinkの衛星ネットワークを活用することで、地上のアンテナ設備が不要となり、一般的なスマートフォンで直接衛星に接続できます。
例えば、山林や海上といった人里離れた場所でも、インターネットを使って動画を視聴したり、災害時に緊急連絡を取ることが可能になります。
Starlinkの仕組み
Starlinkは、SpaceXが運営する衛星インターネットサービスで、低軌道衛星を使い高速で低遅延の通信を提供します。
- 低軌道衛星: 高度約550kmで地球を周回し、通信遅延を最小限に抑えます。
- 専用アンテナ: ユーザーは専用のアンテナを設置し、衛星を自動で追尾して安定した通信を確保します。
この仕組みにより、地上の通信インフラに依存せず、広範囲で安定した接続が実現します。
KDDIの取り組み
KDDIは2024年末に衛星通信サービスの許可を取得し、実用化に向けた第一歩を踏み出しました。今年中にはベータ版サービスを開始し、通信品質や実用性の検証を行います。
- 初期サービス: SMS通信が中心ですが、将来的にはデータ通信や音声通話にも対応予定です。
- 目標: 2025年春には本格展開を目指しています。
他国の動向
Starlinkは他国でも広がりを見せています。
- 米国のT-Mobile: 郊外や地方に住むユーザー、災害時の緊急通信を必要とする人々を対象にサービスを展開予定。
- ヨーロッパのOneWeb: 同様の衛星通信サービスを計画中。
まとめ
- KDDIは2024年末にベータテストを開始、2025年春に本格展開予定。
- 衛星通信は災害時や僻地での命綱となる可能性がある。
- SMS通信から始まり、将来的にはデータ通信や音声通話にも対応。
- 世界中で衛星通信が広がりつつあり、新たな技術革新が期待される。
衛星通信は、災害時の救援活動や離島でのインターネット利用を可能にするなど、私たちの生活に大きな変化をもたらします。この技術があなたの暮らしにどのように役立つか、またその可能性をどのように広げていけるかを一緒に考えてみましょう。