詐欺電話に延々と応対し時間を浪費させるAIおばあちゃん、O2が開発 - ITmedia NEWS
高齢者を狙った詐欺電話対策の一環として、英通信大手のO2がAIおばあちゃんチャットボット「デイジー」を発表した。おばあちゃんのように応対し、詐欺師から時間を奪う。
「そんなことより、うちの猫ちゃんがね……」こんなふうに優しい声で、詐欺師の時間を無駄にするAIおばあちゃん「デイジー」が登場しました。イギリスの通信会社O2がこのAIを開発し、高齢者を狙った詐欺電話を撃退するために使っています。デイジーがどうやって詐欺師をやっつけているのか、見てみましょう。
AIおばあちゃん「デイジー」って何?
デイジーは、高齢者から個人情報を聞き出そうとする詐欺師を止めるために作られたAIです。デイジーは人間のようにたくさんおしゃべりをして、詐欺師の時間を無駄にします。例えば、猫や編み物、家族の話など、詐欺師が狙う情報にたどり着けないように話を引き延ばします。そして、詐欺師がやっと銀行の口座番号を聞き出そうとしても、デイジーは「なんだったかしらねぇ」とはぐらかして、最終的には嘘の情報を教えることもあります。
デイジーは、おばあちゃんのようにゆっくりとしたペースで話すので、詐欺師は違和感を感じずに長い時間話し続けてしまいます。O2によると、一度に複数の詐欺師を40分も通話させ続けることに成功したこともあるそうです。
デイジーはどうやって詐欺電話を減らしているの?
O2は、このAIで詐欺師の時間をたくさん使わせることで、他の人にかける詐欺電話の数を減らせると考えています。詐欺師が一度に対応できる電話の数には限りがあるので、デイジーがたくさん話して時間を無駄にさせることで、詐欺による被害を減らすことができるのです。
O2の調査では、イギリスでは5人に1人が毎週詐欺電話を受けているといいます。そのため、O2は怪しい電話やメッセージを見つけたら、専用の番号に報告するよう呼びかけています。
詐欺師に立ち向かう技術
デイジーは、最新のAI技術を使って詐欺師に対応します。このAIは、詐欺師が話す内容をリアルタイムで聞いて、その場に合った返事をします。この開発には、詐欺電話対策で有名なYouTubeチャンネルを持つジム・ブラウニングさんも協力しました。彼の知識と経験が、デイジーのトレーニングに役立っています。
まとめ
- AIおばあちゃん「デイジー」は、高齢者を守るために詐欺電話に対応するAIです。
- デイジーは人間のように話して、詐欺師の時間を無駄にします。
- 詐欺師の時間を使わせることで、他の被害者が出るのを防ぐことが目的です。
- 最新のAI技術と専門家の協力で、詐欺対策が強化されています。
デイジーのようなAIは、詐欺電話を減らすのに役立ちます。でも、どうしてこういう技術が必要なのでしょうか?それは、詐欺によって人々が大きなお金を失い、それが経済に悪影響を与えるからです。だからこそ、詐欺を防ぐための技術が大切なのです。みんなも、詐欺電話には注意して、怪しいと思ったらすぐに大人に相談しましょう。そして、他の人の作品を使うときは必ず許可を取ることを忘れないでください。